若い女性に梅毒感染が広がっている
梅毒感染の報告数が増加しているニュースはたびたび上がっていました。
そして2016年の感染報告数は4,518人。
1974年以来初めて梅毒感染者の報告数が4000人を超えました。かなり危険な数字です。
そして1974年当時と大きく違うところがあります。それは若い女性に感染者が増加している点です。
4,518人の感染者のうち、7割が男性、残りの3割が女性でした。そして女性感染者の半数以上7が10代から20代の若い女性。
それも性風俗店に関係する職業ではなく、一般女性に感染が拡大しています。
若い女性になぜ梅毒感染が増加しているのか、原因は不明ですが、不特定多数の人との性行為が原因ではないかと言われています。
梅毒に感染しても危機感が薄い?
梅毒は不治の病と言われていましたが、治療方法が確立して一時感染者数は激減しました。
そして梅毒は過去の性病のような意識を持つ若者が増えたように感じます。
HIV(エイズ)などの性病が大きく報道されるようになり、梅毒に感染することへの危機感が薄れてしまったのかもしれません。
それを象徴するように、病院で梅毒に感染していることを告げられ、パートナーも検査を受けるよう伝えても、「は〜い」と答える若い女性に驚くという看護婦さんの話を耳にしたことがあります。
たとえ治療法が確立しても、梅毒はとても恐ろしい病気であることに変わりはありません。
一度梅毒に感染すると、たとえ治療が済んでいても梅毒検査(TP法)では陽性反応が出るということも忘れてはならないと思います。
1期、2期までに感染がわかれば治療できますが、発見が遅れるほど治療期間が長くかかったり、完治しないこともあります。
HIVとの重複感染
1974年当時との決定的な違いがもう一つあります。
それは梅毒感染者の多くがHIVにも感染しているという点です。
梅毒検査で陽性反応のが出た人は、必ずと言っていいほどHIV検査を勧められます。(HIV検査で陽性だった人は梅毒検査を勧められます)
これは感染経路が同じこともありますが、梅毒とHIVを同時感染すると、通常の治療ができなくなったり、梅毒のステージが一気に進み、神経梅毒に至るケース報告が上がっているためです。
パートナー以外と性行為はしない
パートナー以外との性行為はしない。
パートナーが変わるときはお互いにセルフチェックを行う…
それが理想ですが、性活動が活発な時期はなかなか難しいこともあるでしょう。
それでも自分の体と、愛する人の体を守るのであれば、定期的に性病検査は欠かせないと思います。
病院での検査が恥ずかしければ、郵送式の性病検査セットもあるので活用するのも一つです。
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