梅毒の感染者数と感染経路
梅毒の感染者数
梅毒感染者数がこの数年急増の傾向にあり、厚生労働省が注意を促しているのをご存知ですか?
2012年に875例、2013年に1228例、2014年に1671例、2015年はわずか半年間で1000人を超え、昨年1年間の66%を超える梅毒感染者数が報告されています。
梅毒感染者が増加し始めた2008年から2014年の感染者数の内訳は
報告数6745例の内
- 男性 5262例
- 女性 1483例
都道府県別でみると
東京、大阪、愛知、神奈川、福岡で全国の報告数の62%を占めるという数字も出ています。
感染経路としては男性では同性間による感染が大部分をしめ、2012年以降は異性間の性敵接触による感染が増加しています。
梅毒の感染経路について
梅毒の主な感染経路は感染している部位が、皮膚や粘膜と接触する事によって感染します。
梅毒の主な感染経路
・性器と性器(セックス)
・性器と肛門(アナルセックス)
・性器と口(オーラルセックス・フェラチオ)
口に梅毒の病変部位があればキスでも感染します。
梅毒は感染力が非常に強く、コンドームを使用した場合でも100%安全とはいえません。コンドームで覆われていない部分の皮膚の接触でも感染するからです。
梅毒の病原体「トレポネーマ」は皮膚や粘膜のごく小さな傷を通して体内に侵入します。またトレポネーマは病変部位に多く存在し、性器周辺にできたブツブツやただれ等に触れることでも感染します。
生でないから大丈夫ということは無く、病変部分に触れれば素股でもフェラチオ(オーラルセックス)でも感染の確率は高いといえます。
梅毒は不治の病として知られていましたが現在は早期治療で完治します。梅毒に感染すると、HIVウイルスにも重複感染しやすくなるので早期発見早期治療が大事です。
梅毒検査を受けるタイミングは、気になる行為から4週間経過後。(梅毒は抗体ができるまで約4週間必要とされています)
男性は皮膚科・泌尿器科・性病科、女性は皮膚科・婦人科・性病科で検査を受けるとよいでしょう。
本サイト推奨の検査キット
性病検査キットでの検査は、国から認可を受けた「登録衛生検査所」で行ないます。検査結果は医療機関、保健所と同等の信頼性の高いものです。
信頼性、サポート内容、運営会社の規模から本サイトでは以下のメーカーを推奨しています。
※「ふじメディカル」「性病検査STDチェッカー」では第4世代のHIV抗原抗体検査を行っています。
梅毒の関連記事です
性病検査Q&A
性病検査を比較してみました
関連ページ
- 梅毒について
- 梅毒に感染したかもしれない、という不安を消し去るには性病検査をうける以外にはありません。病院や保健所で性感染症の検査をおこなっています。匿名ですが検査料は保健所によって無料のところと有料のところがあります。またほとんどの保健所の検査日は月に2回程度です。
- 梅毒検査を受けるタイミング
- 梅毒に感染したかもしれないという不安を持っている場合、すぐにでも検査を受けたい気持ちになると思います。あなたが検査を受けようと思っているのであれば、ちょっと待ってください。
- 梅毒のウインドウピリオドについて
- ウインドウピリオドとは検査に必要な抗体ができるまでの期間のこと。梅毒のウインドウピリオド以降に検査を受けることで陽性か陰性かの正しい検査結果を得られます。
- 「バラ疹」梅毒の皮膚症状
- バラ疹は梅毒2期の代表的な症状です。2期になると梅毒の病原菌である「トレポネーマ」が血液にのって全身にいきわたり、皮膚湿疹などの症状を起こします。
- 「丘疹性梅毒疹」梅毒の皮膚症状
- 「丘疹性梅毒疹」は梅毒2期の症状で手の平や足の裏、粘膜、頭部、顔など全身に症状が現れます。また症状の出る部分で違った名称もあります。
- 梅毒性脱毛症
- 梅毒性脱毛症は感染してから3ヶ月以降に出る梅毒2期の症状のひとつです。円形脱毛症のような症状で虫食い上にハゲます。
- 梅毒が視神経を侵せば失明もある
- 梅毒の病原菌トレポネーマが全身に回り目の神経を侵せば視神経炎を起こし失明の危険もあります。視力の不調で眼科を受診したとしても、梅毒感染が原因で視力障害が起きていると診断できる医師は少ないのではないでしょうか。
- 梅毒とHIV(エイズ)の重複感染
- 梅毒感染でHIV感染率が上昇しています。梅毒に感染した場合、必ずといっていいほど医師からHIV検査を勧められます。それは梅毒とHIV(エイズ)の重複感染が多いためです。
- 梅毒感染者の76%が15歳〜35歳
- 梅毒に感染したかもしれない、という不安を消し去るには性病検査をうける以外にはありません。病院や保健所で性感染症の検査をおこなっています。匿名ですが検査料は保健所によって無料のところと有料のところがあります。またほとんどの保健所の検査日は月に2回程度です。
- 梅毒患者の7割が男性
- 国内の梅毒患者の7割が男性です。またその多くが同性間の性行為による感染であることがわかっています。梅毒に感染したかもしれない、という不安を消し去るには性病検査をうける以外にはありません。
- 梅毒予防の6か条
- 梅毒の感染が急増しており2015年は26年ぶりに2000人を越える感染者の報告がありました。梅毒から身を守るには正しい知識を持ち予防を心がける事が大切です。
- 無症候梅毒とは
- 無症候梅毒とは症状は見られないものの梅毒血清反応が陽性のものを「無症候梅毒」といいます。無症候梅毒には3つの時期があります。
- 梅毒は3週間・3ヵ月・3年で症状が変わる
- 梅毒は3週間・3ヵ月・3年というように3、3、3でステージが上がり、皮膚や細胞だけでなく、脳神経まで犯す怖い性病です。感染後3週間過ぎた頃から症状が出始めます。(無症候の場合もあります)
- 梅毒の自然治癒について
- 血液検査で過去に梅毒に感染していたことがわかり、治療していないのに治癒していたという事例もあります。梅毒の自然治癒です。
- 梅毒の治療薬について
- 梅毒の治療薬は通販で購入できるのか、市販されているのか できればコッソリ治したいんだけど…海外ではペニシリンの筋肉注射1本で初期の梅毒の治療は完了となるのが一般的です
- 梅毒検査 STS法とは
- 梅毒検査はSTS法とTP法の2種類あります。STS法は梅毒に感染後2週間〜5週間で陽性となり早い段階から検査が可能です。しかし疑陽性も含まれるので…
- 梅毒検査 TPHA法とは
- 梅毒検査TP法は4週間〜6週間後から検査が可能です。梅毒の原因であるトレポネーマに対する抗体反応を調べるため感染の有無を調べるには適切な検査方法です。
- 梅毒検査 RPR法とは
- 梅毒検査RPR法はSTS法のひとつで現在主流に使用されている検査方法です。RPR法は梅毒に感染後2週間〜5週間で陽性となり早い段階から検査が可能です。
- 梅毒の検査費用
- 梅毒検査を病院で受ける場合健康保険が適用されるか適用されないかで検査費用は大きく違ってきます。
- 梅毒の治療期間について
- 梅毒の治療期間は感染してから治療を始めるまでの期間によって変わってきます。海外ではペニシリンGの筋注単回投与が一般的ですが日本では経口合成ペニシリン剤の服用が主な治療法です。
- 梅毒治療を売薬で済ませるのはとても危険
- 梅毒は治療方法が確立し不治の病ではなくなりましたが安易に考えるのはとても危険です。きちんと治療を行なわなければ、命に関わる性病であることには変わりないからです。 最近ですが、梅毒の治療薬といってネット販売しているサイトなどを見かけますが、オススメはできません。