梅毒の治療期間について
梅毒の治療期間は、梅毒に感染してから治療を始めるまでの期間によって変わってきます。
海外ではペニシリンGの筋注単回投与が一般的ですが、日本ではペニシリン注射でアレルギーショックを起こし死亡者が出てから筋注は行われていません。経口合成ペニシリン剤の服用が主な治療法です。
(経口薬の服用期間)
1期での治療 …2週間〜4週間
2期での治療 …4週間〜8週間
3期以降の治療…8週間〜12週間
※感染時期が不明な場合は8週間〜12週間の服薬から始めます。
見るとわかるように、梅毒に感染してからの期間と比例して治療期間が長くなっていきます。
経口薬の服用が終わると、STS法で治療の進行具合を確認し、陰性が出るまで(医師による治癒の診断が出るまで)が治療期間となります。
またHIVとの複合感染(同時感染)のケースも増えており、HIVと梅毒を同時に感染している場合は症状が重篤化したり、一気に「ステージ4神経梅毒」に進むこともあります。
梅毒は感染すると必ず自覚症状が出ると思われがちですが、そうとは限りません。
感染者の3割ほどが無症候梅毒であるという報告があります。
思っている以上に無症候梅毒が多いのに驚きませんか?
もしも心当たりのある行為があった場合、仮に、自覚症状がないとしても、残念ですが梅毒に感染していないということにはなりません。
2016年の梅毒感染者数は4518人。
2017年は7月末時点で3000人を超え
過去最速のペースで感染が拡大しています。
心当たりの行為があれば、無症候でも梅毒検査を受けることをお勧めします。
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