梅毒とHIV(エイズ)の重複感染
梅毒感染でHIV感染率が上昇
梅毒に感染した場合、必ずといっていいほど医師からHIV検査を勧められます。
それは梅毒感染者にHIV感染者が多いためです。(梅毒感染者のうち8割がHIVにも感染しているという報告があります)
逆に言うと、HIV感染者に梅毒感染者が多いともいえます。HIVによって免疫力が下がっているところに強力な感染力のトレポネーマが進入してくるわけですから感染率は飛躍的に高まるでしょう。
HIVに感染していると、梅毒感染早期より神経梅毒へ移行する症例や、潰瘍性の皮膚病変など、梅毒の進行が早くなったり、重症化する事もわかってきました。免疫力が下がっているわけですからそれも当然といえば当然の状態ですね。
梅毒の潜伏期間
(第1期)
梅毒は感染後3週間ほどすると「しこり」ができたり、リンパ節が腫れるなどの症状が出ますが、痛みもなく数週間で消えてしまいます。
(第2期)
3ヶ月ほどすると病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹(バラ疹)が出ます。梅毒はこの頃が一番感染しやすいといわれています。数週間ほどで症状はおさまります。
一度は症状が表れても数週間、数ヶ月で消えてしまう…いわゆる潜伏期間です。
その間にHIV感染者と性的な行為(セックス・アナルセックス・オーラルセックスなど)を行なえば、HIVの感染確率が高まります。
もちろん相手のHIVキャリアの人にも梅毒を移すことになるのですが…。
そうなってくるともう悪循環としか言いようがないです。男性の同性愛者は特に短期間に多くのパートナーと性的関係を持つことが多いため、感染の確率が高いのです。
(第3期)
皮膚や筋肉、骨などに多き目のしこりができます。結節性梅毒疹やゴム腫などといわれるものです。(現在では比較的早い時期に検査を受ける人が増えたのであまり見られなくなりました)
(第四期)
神経梅毒は末期症状です。病原体は、神経を犯すことになります
梅毒は不治の病ではありません。発見が早ければ治療期間も短くなり治癒します。
少しでも心配な人は、検査を受けてみる事です。
梅毒は不治の病として知られていましたが現在は早期治療で完治します。梅毒に感染すると、HIVウイルスにも感染しやすくなるので早期発見早期治療が大事です。
梅毒検査を受けるタイミングは、気になる行為から4週間経過後。(梅毒は抗体ができるまで約4週間必要とされています)
男性は皮膚科・泌尿器科・性病科、女性は皮膚科・婦人科・性病科で検査を受けるとよいでしょう。
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