HIVの現状
日本国内のHIV感染者は1日に4人の割合で増えつづけ、毎年1000人以上の新たな感染者が見つかっています。分かっているだけで国内のHIV感染者とAIDS患者の累計は1万人を超えました。
実際のHIV感染者はこの数字の何倍も多いと考えられ、推定では年間の新たな感染者は3000人とも5000人とも言われています。
先進国では新薬の開発(抗ウイルス剤)により、1995年以降AIDS患者は減少の傾向にありますが、日本では年々増加しているのが現状です。
感染地は大半が国内で、東京、関東近辺に集中しています。ちょっと考えると分かると思いますが、HIVの検査を毎日行なっている公的保健機関や、夜間検査を行なうなどエイズ撲滅に取り組んでいる地域は、それだけ感染者が多い地域…ともいえます。
ここ数年、日本では若者(10〜20代)のHIV感染者が増加傾向にあります。特に同性愛者が多いのですが、理由のひとつにネットで相手を簡単に見つけられるようになったことや、「集う場所」を知る機会が増えたこともあります。
早期発見、早期治療でAIDSの進行を止められる
現在、HIVウイルスを消滅させる特効薬はありません。それは、一度感染すると一生治らないことを意味します。
しかし、エイズ発症の前に、早期発見、早期治療すればAIDSの進行を止められます。新薬の開発(抗ウイルス剤)によりエイズ発症の時期を遅らせることが可能になってきました。
早期発見、早期治療にはまず検査です。
HIVは症状がわかりにくく、感染したかどうかを知るには検査を受ける以外に陽性か陰性かを知る方法はありません。
日本では依然HIVからAIDSへ進行した状態で見つかるケースが後を絶たず、その間に新たな感染を広げているのが現状です。
早期発見の遅れは、感染の拡大を生みだします。
今以上に感染者を増やさないためには、性に対する正しい知識とセーファーセックスの大切さを知る事。そして自分と大切なパートナーを守る為にも、定期的な検査を行なう事に尽きると思います。
本サイト推奨の検査キット
性病検査キットでの検査は、国から認可を受けた「登録衛生検査所」で行ないます。検査結果は医療機関、保健所と同等の信頼性の高いものです。
信頼性、サポート内容、運営会社の規模から本サイトでは以下のメーカーを推奨しています。
※「ふじメディカル」「性病検査STDチェッカー」では第4世代のHIV抗原抗体検査を行っています。
HIV(エイズ)の関連記事です
HIVの感染経路
HIVの現状
HIVの治療で治癒はあるのか
HIVと梅毒の併発
HIVT型U型について
ウインドーピリオド(ウインドー期)
HIVの第4世代の抗原・抗体検査
NAT(核散増幅法検査)について
性病検査Q&A
性病検査を比較してみました
関連ページ
- HIV感染経路について
- HIV(エイズ)は血液、体液(膣液、精液)等から移る性感染症です。HIVは通常の生活でHIVに感染する確率はきわめて低く、セックス、輸血、針刺し、母乳などが多く見られる感染経路です
- HIV検査の時期(タイミング)はいつ?
- HIV検査の時期(タイミング)はいつなのかは検査方法によって変わってきます。スクリーニング検査には第3世代抗体検査 、第4世代抗原抗体検査、NAT検査の3種類があります
- HIVの治療で治癒はあるのか
- HIVを完全に消失させる(完全に治癒する)特効薬は今のところ見つかっていません。しかし抗ウイルス剤の投与で血液中のHIVウイルスの量を検出限界以下に抑え、エイズ発症(AIDS)を遅らせることができるようになりました。
- HIVと梅毒との併発
- 梅毒患者はHIVに感染しやすく、またHIV感染者には梅毒患者が多いという事実をご存知でしょうか?梅毒、性器ヘルペス、クラミジア、淋菌、尖圭コンジローマなどの性病にかかっている人はHIVに数倍〜数十倍感染しやすく併発が心配されます。
- HIV I型U型について
- HIVには現在のところT型・II型があり、日本国内で感染が分かっている人はT型のHIVです。HIVに感染したかもしれない、という不安を消し去るには性病検査をうける以外にはありません。病院や保健所で性感染症の検査をおこなっています。
- ウィンドーピリオド(ウィンドー期)
- ウィンドーピリオド(ウィンドー期)とは、HIVに感染していても感染初期の為検出されるほどのウイルス数に達していない為、検査では陰性と出てしまう期間をいいます。
- HIVの第4世代の抗原・抗体検査
- 在、最も使用されているスクリーニング検査は、第4世代の抗原・抗体検査です。以前のスクリーニング検査が、HIVの抗体のみの検査であったのに比べ、抗原と抗体の両方を捉える為、さらに早い時期から感染を確認することができるようになりました。
- NAT(核酸増幅法検査)について
- NAT(核酸増幅法検査)はRNA遺伝子を抽出し、逆転写酵素を用いてDNAウイルスを増幅させ、ウイルス遺伝子の存在を確認する検査法です。HIV感染機会から2週間目から検査できますが検査に数日かかる為、感染の機会から最短で3週間後に結果が分かることになります。